毎年新しい年を越しますと、年末年始に久しぶりにご家族団らんを過ごされ親御さんなどから引き継がれたジュエリーのご相談が増えはじめます
当たり前のことですが母娘であってもその趣味や嗜好はまったく違う場合が多いため、それが二世代以上離れたお身内、更には義母や叔母からの譲られたジュエリーとなるとそのまま着けるというケースの方が稀で、リフォームするには費用がかかるし、かといってもある程度のレベルになればなるほどにそのままにしておくのも勿体なく感じ、なんとかする良い方法はないかしら・・・とご相談に来店いただくケースが目立ちます
今回ご紹介するお客様も、ご主人様がだいぶ以前に海外で購入されてきたブルーサファイアの指輪をお持ち込みになられリフォームのご相談にいらっしゃいました
海外製の指輪らしく指輪腕部分はイエローゴールドでサファイアの石座部分はホワイトゴールドを使用したコンビネーションのメタルカラー・リングでした
お客様のリフォーム完成後の出来上がり希望イメージが特にないこともあり、こちらからリフォーム代金を抑える効果と、リフォーム出来上がりの品がお客様の日常生活の中で活用される頻度が高くなることを狙って、元の形状を残してのペンダント・ネックレスへのリフォーム案をご提案させていただきました
お客様からお任せいただき、まずはイエローゴールドの腕部分を外し、サファイアの石座背面を胸元に下げた際に安定するよう低くフラットに改作を施しいたしました
ブルーサファイアが綺麗ではありますが鎮静な色目で、お客様が気軽に普段されるには少し地味な気配がいたしましたので軽やかに楽しそうなイメージを加味するためにカジュアルなネックレスを選ばさせていただきました
リフォーム代金より取り外した18金イエローゴールド部分を下取り相殺し、最終的なご請求金額はお客様が予想していた金額よりだいぶ抑えた金額で指輪からペンダントネックレスへのリフォームが完了いたしました