夏本番、海や山に行楽のシーズンですね
今回は指輪のキズつきに関して少し真面目なお話をさせていただきます
日ごろジュエリーのメンテナンスも承っております横浜YAMATOでは、たくさんのジュエリー修理の相談が持ち込まれて参ります
なかでも一番長いこと日常使いで着けていられるジュエリー、そう結婚指輪に関してのサイズ変更、ダイヤモンド外れ、そしてキズつきや歪み変形の修理などが多数持ち込まれて参ります
他店でご購入された指輪なども承る関係上、本当に様々な現象が発生した結婚指輪が持ち込まれますが、ご本人様が購入された結婚指輪であるにもかかわらず、サイズ変更が困難な指輪や、キズや変形が著しいものがあり、なぜこのような現象が発生したのかのご説明をさせていただくと『デザインやブランドで決めた!』という方々が多いように感じます
《指輪の耐久度とは…》
一般的に結婚指輪に使用されているプラチナ素材のビッカース硬度(*1)は純プラチナで50Hv前後
この柔らかなプラチナ素材を、ジュエリーとして着用可能な耐久度に高めるため他素材と合金化を図り、日本国内では純度90%にまで抑えたPt900が指輪製造には一般的な素材として採用されています
(ネックレスチェーンなどは更に硬く耐久度を増す為に85%純度のPt850が一般的です)
ジュエリーのなかでもおそらく一番日常に使い、また更には長い年月の使用が見込まれるプラチナ結婚指輪には、各製造メーカーが独自の工夫を凝らして耐久度を増す加工技術の研鑽に努めています
一般的にキズつきにくさを高めたハードプラチナと呼ばれ販売されている結婚指輪のビッカース硬度を検査してみると90〜150Hvあたりを示します
横浜YAMATOがオススメしているパイロットブランドの結婚指輪では、万年筆の高弾性合金の長年の製造開発技術を生かし、耐摩耗性をより高めるために独自の素材開発と製造技術により加工硬化も加味することで、純プラチナ素材で200Hv、パイロットブランド最強の結婚指輪は300Hvを記録しています
〈ビッカース硬度計〉
パイロット技術開発担当者によれば、更に硬度を上げることはいくらでも可能だそうですが、最終的に販売商品としての指輪ということを考慮して、最適な数値目標を定めているそうです
なぜ硬ければ硬いほど良い訳ではないのか?
硬いと脆いは表裏一体という物質の世界を詳しく解説していただき、理解するほどに技術開発陣の凄さが垣間見えました
ちなみに身近な品のビッカース硬度比較は下記の数値となります
☆1円玉(アルミニウム)45Hv
☆100円玉(白銅)160〜170Hv
☆カッターナイフ 850Hv
☆砂(長石・石英)700〜1000Hv
☆セラミック陶器1500〜2000Hv
上記の数値を見ていただきますと、細かな砂や陶器の底面にあるザラザラした部分などは指輪に対してキズつく原因になることが予想されます
パイロットブランドの結婚指輪製造の現場では、真鍮ブラシで実際に指輪表面を擦る試験や、機械的に同じ場所に同じ打撃を加わるのでなく、不規則に指輪自体に衝撃が加わるような100回落下試験にて、ゆっくりと押し潰す試験だけでなく、速さと当たり具合がバラけるスピード衝撃に対しての試験など、製造開発の現場は耐久性が高いプラチナ結婚指輪製造を追求しています
結婚指輪の耐久度には、キズつきにくさの他に上記比較画像のような歪みに対する強さ(変形荷重)も求められます
パイロットブライダルの結婚指輪は、プラチナ純度99.9%の高純度プラチナでありながら、高いビッカース硬度と変形荷重を誇る横浜YAMATOイチオシの結婚指輪です
(*1)ビッカース硬度とは…
押込み硬さ試験による物質の硬さを表す尺度
ダイヤモンドでできた剛体(圧子)を被試験物に対して押込み、その圧痕サイズにより硬さを算出し、Hv(Hardness Vickers)数値が高いほど硬いことを表す
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