《 最高純度で丈夫なプラチナリングを作りたい!》
宝飾品の製造をスタートしたパイロットは、結婚指輪に着目する。
いわゆるファッションリングとは異なり、結婚指輪は一生身に付けるもの。
デザイン性だけではなく、耐久性も求められる。
そこに、万年筆製造で培った高い品質や技術力が活かせるのではないか、と考えたのだ。
結婚指輪の定番素材のひとつが、プラチナである。
その希少性もさることながら、「白金」の別名が持つ「純粋・純白・永遠」というイメージが、ウェディングにふさわしいと人気を博しているのだ。
しかしこのプラチナ、化学的に非常に安定しており耐腐食性も高い一方、やわらかく変形しやすいという弱点がある。
そのため傷がつきやすく、長く使われる結婚指輪としては、実は不向きな素材なのだ。
そこで通常は、硬さを補うために他の金属を混ぜて合金にする。
リングの素材に「Pt900」「Pt950」と書かれていることがあるが、これはプラチナの純度を表す数字である。Pt900なら10%、Pt950は5%の割合でプラチナ以外の素材が使われていることを示している。
しかしそこはパイロット。
結婚指輪として「純プラチナ」にこだわりたい、かつ丈夫で美しさが長もちするリングを作りたい、と素材そのものから開発することを決意。
最高純度の「Pt999」でありながら高硬度という、ウルトラハードプラチナ「UHP」の完成を目指すのだった。
【開発当初は純度100%のプラチナとしてPt1000の品位表示でしたが、2012年4月1日から造幣局による品位証明記号が、国際標準規格や日本工業規格に従いPt999表示に変更統一されたことにより、パイロットジュエリーもPt999表示となりました】
ヨシムラマリ
神奈川県横浜市出身。子供の頃、身近な画材であった紙やペンをきっかけに文房具にハマる。現在は会社員として働くかたわら、イラスト制作や執筆を手がける。
著書『文房の解剖図鑑』(エクスナレッジ)
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株式会社パイロットコーポレーションは100年もの歴史のなかで、ペン先用金合金の開発・加工技術を脈々と積み重ねています
実用的なペン先用の貴金属なので
☆文字に抑揚がつけられる弾力があること
☆インキ(酸性・アルカリ性)の腐食にも長年耐えられること
☆ペン先端のペンポイントの接合が強く耐摩耗性にも優れ強いこと
このようなさまざまな難問を超えるために、特殊元素を添加したPILOTオリジナルの貴金属ペン専用金合金を生み出す、素材開発や加工技術を常に進化させる企業DNAが根底にあります
そのパイロットの長年継承するDNAが、結婚指輪製造に着手するにあたり、まず一番にこだわった、最高純度で丈夫なプラチナリングを作りたい!につながっていくのです
純粋・純白・永遠というイメージに相応しく、ブライダルジュエリーとして人気が高いプラチナ(白金)素材は、プラチナ単体で純度が高いままだと、柔らかく、変形しやすく、キズがつきやすいという弱点をもつため、通常は耐久性を考慮して他の素材(パラジュームやルテニュームなどの白金族元素)との合金化により、耐久性を増すためプラチナ純度を下げて使用しています
これらほとんどの結婚指輪に使用されているプラチナ素材より、パイロットは更なる品質向上を目指し、時代と共に高純度素材への移り変わりを見据え、他ブランドが使用している純プラチナ素材より純度が高く、更に強度も併せ持つ、パイロット独自の純プラチナ素材の開発に挑みました
新たな耐久性があり、強くて丈夫な純プラチナ素材の開発は、溶解方法から、純度・硬度の安定、さらには素材としての特許取得までを視野にいれ、約3年もの下積み研究の末、UHPウルトラ・ハード・プラチナの純プラチナ硬質素材開発に成功しました
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