繋がるご縁によって

いまから遡ること37年前わたくしが宝石商社に勤務していたころ、東海地区のある百貨店宝石サロンへ出向をしておりました

ほぼほぼ毎日のように百貨店外商部員の皆さんに連れられて、たくさんのお客様のお宅へ連日お邪魔する日々をおくっておりました

そんなある日に新規お取引先のお宅で、初めてお目にかかった奥様がいらっしゃいました

最初は宝石サロンのスタッフという立場より、外商さんのお手伝い役として帯同することの方が多く、こちらのお宅様にも二度三度とお邪魔する機会が増え、奥様と楽しくお話しをするうちに三人でお茶したり、昼ご飯をご馳走になったりするようになりました

後日4人いらっしゃる娘さんのうちのお一人から「母の笑った顔を久しぶりに見れたので、これからも時間があったら訪ねて来てね」と言われ、ご主人様急逝の直後に私たちがお邪魔し始めたことを初めて知った次第です

その後も出入りは続き、百貨店催事で長野県への一泊二日バス旅行などもご一緒したり、同居されていた下二人の娘さんとも親しくさせていただきましたが、数年後に私が他部門への異動辞令を受けたことにより、担当を外れ後任者に引き継ぎすることとなりました

あれから数十年…昭和から平成・令和と時は経ち、私自身の思い出が詰まった出向先の百貨店も残念ながら廃業閉店となったある日に、横浜YAMATOへ一本の電話が入り、お名前を尋ねると四女の娘さんからのご来店予約でした

四女の方は私とほぼ同世代で、お越しになられた際に持参されたジュエリーは見覚えのある品々が混じっており、お話しのなかでお母様は残念ながら数年前に他界されたと伺いました

ご実家にてお会いしてから約30数年間のお互いの近況報告や家族構成を伝え合い、お嬢さんが2人いらっしゃり東京勤務していることなどを教えていただきました

前置きが長くなりましたが、今回皆さまにご紹介させいていただくカップルの女性は、私が若いころにお世話になった奥様のお孫さんにあたる方となります

祖母様、お母様のご縁から横浜YAMATOにいらっしゃるようになり、今回パートナーとなる男性とご一緒にお越しいただきました

東京で出会ったおふたりはお互い愛知県出身とわかり意気投合、お付き合い一年目の記念日にご友人の結婚式がハワイであったことからご一緒に渡航、結婚式当日のサンセットビーチにて、母から譲られ初めて着用していたパールの指輪でプロポーズを受けられたそうです

当初は婚約指輪は要らないと伝えてあったそうですが、お母様から受け継いだ特別な指輪を彼のアイデアにより結果的に婚約指輪となり、とても嬉しい気持ちになられたそうです

ご結婚指輪に関しては彼曰く「ひととは違った指輪、そしていままでに指輪を着けたことがなかったので、着け易さにもこだわりたい」と思われたそうで、彼女も同じく世間で流行っているものでなくても、自分たちにぴったりと思える指輪を見つけたいと来店されました

ご結婚指輪をお着けになられてからいただきましたメッセージを、以下そのまま掲載させていただきます

『母から受け継いだジュエリーをこれまでYAMATOさんに素敵にリフォームしていただいたことがあったので、ブランドにこだわりがなく求めるデザインも明確ではなかった私たちにとっては野村さんにアドバイスをいただきながら購入したいという思いがありました。

亡くなった祖母のお話や母の若い頃のお話を野村さんに伺いながら彼と結婚指輪を選ぶ時間はとても感慨深く、私たちが自分では選ばないようなご提案をしてくださって驚きの連続でした。

当初私はダイヤ無しの指輪を購入するつもりでしたが、一番初めにご提案された指輪に一目惚れして色やデザイン、着け心地など全て大満足です。彼は太さと色の違う指輪を何度も何度も試着させていただいて、一番似合う指輪を購入できました。

結婚指輪をふたりで納得して購入することの大切さを感じました。指輪を見るたびに結婚したんだなぁと実感するとともに、周りに同じような指輪をしている人がいないこともお気に入りのポイントです。時間が経てば経つほど自分のものになっているようで、愛着が湧いています。』

結婚式のコンセプトなどおふたりで話し合いを重ねるうちに、おふたりともが家族を大切にしていること、そして自分たちらしく自然体でいることが共通点と気がつかれたそうです

おふたりからのメッセージをお伝えします…

『祖母や母から受け継いだジュエリーが今の私に合わなくても、YAMATOさんのおかげでサイズを変えたり、リフォームするなど様々な選択肢があることに感謝しています。これからも大切に使っていきたいですし、私も将来誰かにジュエリーを受け継げるような素敵な女性になっていきたいです。また、今後ふたりの思い出になるようなジュエリーを節目で購入することも楽しみにしています。婚約指輪、結婚指輪、それぞれにストーリーがあり、自分たちのオリジナルストーリーを築けていける素敵なジュエリーに出会えることを願っています。』