暖かくなりはじめると、リフォームのお問い合わせが目に見えて増えはじめます
この3月、4月はブライダルジュエリーのご相談も含めて、一年通じてわたくしどもジュエリーショップにとりましてひとつの繁忙期ともいえます
今回ご紹介するお客様のケースも、だいぶ以前お若い頃に購入された数点のジュエリーがなんとなく使わず眠ったままになってしまっているので…とご相談にみえました
数点のリフォーム候補ジュエリーをお持ちの為に、一度に出費がかさまぬよう費用を抑えるものと、逆に思い切って費用をかけてリフォームを検討するものとメリハリをつけて、ご提案をさせていただきました
18金イエローゴールド台に存在感のあるエメラルドがセッティングされたシンプルデザインの指輪、数十年の月日が経つと、金台にエメラルドグリーンの取り合わせが購入当時の華やかりし時代の残像に映り、どうしても着けようと思えない…とのことでした
エメラルド自体もある程度の大きさがあり、デザインが気に入らないという訳ではなさそうだったこともあり、他のジュエリーにリフォーム費用を温存しておく為にお色直し & プラスα をご提案し即座に快諾をいただきました
お客様が何年もの間こちらのエメラルド指輪を着けなかった要因に、台座のゴールド色に一番の理由があると判断し、通常なら禁断のロジウムメッキ仕上げをさせていただきました
このサイズのエメラルドでは、指輪を毎日の生活で着けたままという訳にはいかず、お出かけの際に着用することになりますので、ロジウムメッキがすぐに剥がれることもないと考え(剥がれたら再度ロジウムメッキをすれば済むことでもあり)、また今のお客様の世代的には指輪のアーム部分に小さなダイヤモンドを並べてセッティングをすることで、より華やかで落ち着いた重厚感がエメラルドグリーンの魅力を更に引き立たせるはず…と考えました
通常の改作リフォーム代金に比べ手ごろな費用で大きくイメージチェンジを図った数十年前のエメラルド指輪、次に着手するダイヤモンド・ジュエリーのリフォーム第2弾のご相談に再来店されたお客様の手に燦然と輝いておりました