横浜YAMATOを以前ご利用されたお客様からの情報で、初めてのお客様がリフォーム相談にご来店されました
相談のお持ち込みジュエリーがこちら…
詳しくお話しを伺ってみますと元々はお客様の祖母にあたる方がご愛用されておられた品で、お亡くなりになられたお母様の妹さんにあたる叔母さまがその後お使いでいらしたものが、このたび叔母様も他界されたことにより今度は姪にあたるお客様へと引き継がれ、この指輪のままでは着用する機会がないと感じていたところ、お友達から当店のことをお聞きになられご来店されたとのことでした
まずはヒスイに見える宝石には数々の類似した石などもあり、本来皆様が宝石の範疇で一般的にヒスイ(ジェイダイトジェイド)と呼んでいるものが、当店に過去持ち込まれたものでは実は違う例が度々あること、また宝石ヒスイであっても様々な人為的な加工を施してあるものもある事などをご説明させていただきました
その上でリフォームを検討する前段階でヒスイ部分の鑑別を先行するために指輪をお預かりさせていただき、鑑別結果が判明次第にご連絡することとなりました
数日後に天然ヒスイで着色加工などの痕跡は無いという鑑別結果をご報告、予定通りにお客様のご要望される条件下でのリメイク案をご提案させていただくことになりました
ヒスイ自体が曲面形状であることと、またヒスイ石の厚みも不明なこと、さらにはお客様からの希望ご予算に抑えることなども考慮して、石座部分はそのまま残すリフォーム案をご提示しご了承の上で指輪切断に着手しました
お客様からのご希望が普段に日常使いしやすいペンダントネックレスに…というご要望でしたので、曲面形状の残したヒスイ石座部分をどのようにペンダントにご予算内でリメイクするかしばし思案を続けました
指輪すべてを活用することをまずは考えましたが、どうしても胸元に曲面状の指輪がのるために重量級で男性的なペンダントになりがちで、お客様自身のイメージにはそぐわないジュエリーとなりそうなため、出来上がりバランスを考えてヒスイ石座部分だけを活用し、指輪下半分は下取りにあててリフォーム費用から相殺する方向にお客様と同意して、最終的に立体的なヒスイ石座とうまく組み合わせられる素材で、尚且つ品よく大振りペンダントにご予算内で仕上げることを重視したデザイン案がこちら…
お客様に淡いブルーホワイト色の南洋バロック真珠との組み合わせを打診、すぐにご承諾いただきペンダント製作に着手しました
数日後に加工場から上がってきたペンダントを確認し、撮影画像を再びお客様へ送信
南洋真珠とヒスイ石座の間に生まれる隙間がやはりとても気になるため、テーパーカット・ダイヤモンドの形状をお客様にご説明し、ギラギラ輝かずに気になる空間をダイヤモンドをセッティングして埋める加工を追加するお許しいただきました
リフォーム完成となりお客様へご連絡、受け取りにお越しになられたお客様に着用し出来上がり姿を早速にご確認していただきました
当日お召しのお洋服がたまたま通常ジュエリーと合わせるのが難しいといわれる柄物のお洋服ではありましたが、南洋真珠の淡ブルーホワイト色とヒスイのグリーンがお洋服のなかに違和感なく溶け込んでおりましたので、単色系のお洋服には更に映えることを自画自賛ですが確信をいたしました
出来上がりを気に入っていただけたご様子に、お客様へ当店情報をご紹介いただいたお客様に対しても、YAMATOとして責任を果たした気持ちとなりました
尚、上記のリフォーム例ご紹介はお納めの際に当店WEBへのリフォーム物語を掲載ご許可いただき、撮影・公開をさせていただいております