ジュエリーを購入する機会には色々なきっかけがあると思いますが、今回はお客様が旅行先で買った真珠のピアスについてのお話しです。

旅先で見かけたゴールド色の真珠ピアス、ひょとすると旅先のお土産として何かしらお買いものを…とお財布の紐が多少緩んだこともあったと思われますが、即買いしピアスを連れてご帰宅となりました。

その後数年が経ち、買ったはいいけど余り着ける機会が無いと言うことでリメイクを検討し始め、横浜YAMATOへリメイクのご依頼をいただきました。

お客様からのリメイク条件は「ブローチ製作」とご予算の範囲をご指示いただきましたが、黄金色の同じ形で同じサイズの２つの真珠が並ぶデザイン上なかなか良い考えが浮かばず、またお客様側からもいくつか好みのブローチデザインをご提案いただきましたが、今度はご予算が足枷となり良いデザインに折り合いがつかずにおりました。

少し日数が経過してから、他にお持ちのジュエリーでリメイクする際に使用しても構わない品をお尋ねすると複数のジュエリー画像が送られて参りました。

画像からの判断でしたが、リメイクして使うには勿体ないと私共が感じたジュエリーを除き、下記のお品物を再びお預かりさせていただきました。

お客様のご希望は小振りで使いやすいブローチと言うことで、お持ちの品を組み合わせ、また費用捻出するために、使わずしまったままの品の台座部分だけを下取り処分をし、最終的に当初ご予算を下回る費用にて完成したブローチがこちらになります…

留め金具はタイニーピン・タイプにし、ブローチの向きがなるべく安定するようにいたしました。

寒さがより感じる時季となり、変身したこのブローチで長年仕舞ったままだったゴールド色のペア真珠の活躍を願っております。