普段ご来店の皆さまから様々なご質問やご相談を承りますが、若い世代のわりと多くの男性陣から、婚約指輪と結婚指輪の区別がいまひとつわからないと問われます
新郎側から新婦側へ、ご結婚する前に贈る指輪が婚約指輪と呼ばれ、昭和の時代にはサファイアやオパール、真珠などの指輪であったこともありますが、その後はほぼダイヤモンドの指輪を贈られるケースが多いと思われます
近年は結納式を行う方々が少なくなっておりますので、婚約指輪を渡すタイミングが欧米のようにプロポーズの際やクリスマスになる方も少なくありません
一方で新郎新婦がお互い左手薬指にお着けになるペアの指輪が結婚指輪であり、こちらも昭和40〜50年代には単なる輪っかの指輪という感じでしたが、年々婚約指輪より結婚指輪選びへの比重が高くなり、令和の現在ではブライダルジュエリーの主役になっております
あくまでも私見ではありますが、挙式時のウエディングドレス着用の増加や、結婚後の生活におけるカジュアル化などもあって、時代時代に即して年々と徐々にブライダルジュエリー対するお客様の意識も変化を遂げてきたと考えます
《↑私の両親の挙式写真、時代や事情からか、終生宝石に携わる仕事でしたが婚約指輪・結婚指輪を持っておりませんでした》
昭和から平成、そして令和になり、また昨春からのコロナウイルス禍にも大きな影響を及ばされ、皆さまの生活や通勤スタイルも意識や行動が否応なく大きく変化してまいりました
婚礼事情もまた然り、盛大な結婚披露宴や海外への新婚旅行なども制限され、私ども横浜YAMATOへブライダルジュエリーの下見に来られる沢山のカップルの方々と、この一年さまざまな事情をお聞きするなかで特に感じる意識の変化を目の当たりにしております
そのような中、横浜YAMATOにおいては、このところ特に顕著な事例が祖父母やご両親さまの昭和の時代に購入されたダイヤモンド立爪指輪を、新たにリフォームされるお客様が大変増えてまいりました
もちろん新規にダイヤモンド裸石から予算に応じた石をお選びいただき、お気に召していただいたデザインにてご婚約指輪製作を承ることが主でありますが、皆様のお宅にある立爪指輪に使用されているダイヤモンドは、ダイヤモンドジュエリー全般のなかでも、総じて上質グレードのダイヤモンドが多いため、御子息やお嬢さんのブライダルジュエリーとして譲り、シンプルなP t プラチナ・ダイヤモンド・ペンダントネックレスや、現在主流のデザインの婚約指輪にリフォームされるお客様が増えており、お客様のお持ち込みダイヤモンドでの仕立て直しのお手伝いにも積極的に取り組む毎日です
日常生活に溶け込むジュエリーを専門にする当店は、毎日のように接するお客様がほぼ女性のお客様ですので、ブライダルジュエリーに関してもミセスとなられた女性陣から本音のお話しを伺う機会が多くございます
年齢を重ねられるとともに、お嬢さんからお嫁さんへ、そして奥様やお母様へと、女性の方は男性よりもお考えや装いが大きく進化される気がいたします
そんななかでよく耳にするフレーズが、「結婚する時には婚約指輪なんか要らないよ…と言っちゃったのよ〜」というお言葉です
日本国内が高度経済成長時代のダイヤモンドのプロモーションで、『ダイヤモンド婚約指輪は給料の3ヶ月分』というキャッチフレーズがありましたが、いまでもこのフレーズが皆様の頭に残っていることを感じています
(同様に結婚10周年には10粒のダイヤモンド、スィート…というキャッチフレーズもわりと浸透しておりますが)
そんな給料3ヶ月分もするものは、無理して買う必要ないからね・・・という優しい意味合いもきっと含まれていたと信じます
婚礼に関わる慣習は、地域差や親御さんのお考えによっても違うと思うのですが、平成の後半から令和の時代になって、高額なダイヤモンド婚約指輪を…という流れから、日常着用し易いダイヤモンドジュエリーを手軽な価格帯で…というお考えの方が多くなってきた感があります
この流れは親御さま世代で、いただいたダイヤモンド立爪指輪を何年もしまったまま使わず状態になってしまっているケースが多々あり、本来なら日常のあらゆるシーンで活用できるはずのダイヤモンドジュエリーから、爪が引っかかるなどで敬遠されがちな立爪指輪自体が遠く離れた存在になってしまっていることも要因ではと感じてます
そのようななか、ここ数年は普段使いのジュエリーとして、ダイヤモンド立爪指輪から取り外したダイヤモンドを、お客様のご要望にて新たなデザインのジュエリーへのリメイクをご希望されるケースが増えております
特にダイヤモンドサイズ(寸法)の条件が合えば、耐久性に優れた純プラチナ999を使用するPILOTブランドが全国展開しております婚約指輪コレクションから、お好みのデザインをお選びいただき、お客様の持ち込みダイヤモンドでの指輪製作だけのリフォーム仕立て対応も可能となっております
お宅にある暫く使ってないダイヤモンド立爪指輪など、新たな門出に際しまして、新郎新婦の母親として身につけるご自身のジュエリーに、また御子息やお嬢さんのブライダルジュエリーとしてダイヤモンドを譲り、世代を繋ぐジュエリーリフォームをご検討してはいかがでしょうか…
長引くコロナウイルス禍のかつて無い大変な時期に、新たな家庭を築かれるカップルやご家族の皆さまを、横浜YAMATOは心から応援しながら、ジュエリーのリフォームやリメイクのお手伝いにベストを尽くして対応させていただきます