仕事柄毎日毎日、極力店舗に待機して新たなる出会いを楽しみに、ご相談やご依頼希望の皆さまのご来店をお待ちする日々を過ごしております。
勿論当店をご利用いただいた後もお客様と親しくお付き合いをさせていただいたり、数年振りの懐かしい突然のお立ち寄りなども商い冥利につきる楽しみでもあります。
そんなたくさんの方々がお越しになられる中で、特に当店の41年にわたるこの地での営業の歴史の中で、新生スカイビル(昭和43年に最上階の円形レストランが60分で360°一回転する旧スカイビルが建ち、平成8年に現在の30階建て新スカイビルが三菱地所により建て替えられ誕生)にリニューアルオープン以来、耐久性に勝る結婚指輪を販売している為か職業柄強度の強い結婚指輪を探しているカップルの方々が必然的に多く集まることになり、強度を必要とする様々なお仕事の会社事情を伺い知る機会が多くなりました…。
つい先日、そんなお客様のお一人から、「是非いらっしゃいませんか…」とのお誘いをいただき、先だって25日の日曜日に人生初の経験で海上自衛隊佐世保基地を母港とするイージス護衛艦「こんごう」に乗船して参りました。
▲横浜大桟橋に停泊中のイージスシステム搭載護衛艦「こんごう」7250t
チケットを頂戴したお客様は横須賀出港の旗艦「あしがら」に乗船されていた為ひとりぼっちで心細く横浜大桟橋へ向かい、早朝たくさんの海上自衛隊員が整列し挨拶される中をドキドキしながら「こんごう」に乗船しました。
私自身も観艦式というものを今回初めて知ったのですが、当日は木更津・横浜大桟橋・横須賀それぞれの港から全国各地の基地から集結した艦艇40隻が出航し、航空機31機・隊員8000名が参加をし浦賀水道をぬけ相模湾洋上にて観閲官と呼ばれる自衛隊最高指揮官(内閣総理大臣)に、海上自衛隊の艦船と航空機による演習行動の観閲を受ける3年に一度の記念行事だそうです。
▲当日は生憎の台風接近中の風雨の中を、定刻20分遅れで左舷にみなとみらい地区を眺めながら出港。
▲左下:最新護衛艦「ひゅうが」から発進する哨戒ヘリコプター 中下・右下:P-3C対潜爆弾投下訓練、投下数秒後に「こんごう」甲板上に立つ私の足元にも物凄い地響きが…。
▲潜水艦がイルカの如く急潜航・急浮上のデモンストレーションでその姿を海面に現す・・・。右は海面探索の為、とてつもなく遅くゆっくりと飛ぶUS-2救援飛行機。通常の飛行機では墜落するスピードらしい・・・
▲右は、本年H21年3月就役 13,950tの大型護衛艦「ひゅうが」
当日は鳩山総理大臣がタイ国に行かれていたので、菅直人総理大臣臨時代理が護衛艦「くらま」に乗船され観閲を行い、私の乗る「こんごう」はその後ろに続いておりました。
▲当日強風と波しぶきと雨にさらされた「こんごう」甲板、身体の芯から冷え込む寒さによって更に日頃の海上での活動の厳しさを実感させられました。
わたくしも「こんごう」に乗艦し隊員の方々の行動や対応を実際に拝見したり接したことにより、日頃あまり真剣に考えることがなく漠然としか感じなかった自衛隊活動を肌で感じることになりました。
▲艦橋(ブリッジ)内にて、こんなにも大勢の隊員が連絡をとりながら艦を動かすのかと驚きました。右は海図にて航路を逐一確認しながらコースからのズレを報告する隊員。
城ヶ島先の観閲式実施海面への行き帰りの航路(片道約3時間弱)、当店顧客の海上自衛官の沖縄のTさん、横須賀のMさん、館山のFさん…などの皆さんのお顔が目に浮かんでまいりました。
帰りの航路では私自身もやっと落ち着き余裕ができ、周りにいらっしゃる隊員の方々の左手薬指をくまなくチェックさせていただきましたが、思いのほか結婚指輪の装着率が高く、やはり危険と隣り合わせの海上でのお仕事だからなのか、家族や夫婦の象徴としての意味合いが大きなウエイトを占めているのでは…と勝手に推測しておりました。
また余談ですが意外にもカジュアルなデザインの結婚指輪をされている方々がおり、海上自衛官の金ボタン・ダブルスーツの幹部制服にはちょっぴり軽い感じの違和感がして、当店でお勧めしている結婚指輪はこのデザインの点でも一日の長があるのではと・・・自画自賛ではありますが自信を持って拝見しておりました。
▲帰港途中、横浜ベイブリッジ下をくぐり、(上部数mの余裕と聞いたが、どう見てもギリギリに見えるベイブリッジと「こんごう」マスト部分。)マリンタワー・ホテルニューグランドなど山下公園方面を左舷に眺め横浜大桟橋へ帰港。
今回思わぬかたちで海上自衛隊観艦式に参加させていただき、これまでも当店にてたくさんのお客様である自衛官の方々と接してきましたが、百聞は一見にしかずでより自衛隊の活動を支える現場の隊員の方々の大変さに感謝をし、より大切さを感じて参りました。
なにも自衛隊だけに限ったことではありませんが、皆さんがそれぞれに働き支える場所や組織が、その様々な活動を通じて同じく皆さんの生活が安定し継続するための社会の一翼としての役割を受け持っていることを再認識いたしました。
鉄道も、病院も、学校や銀行も、皆さんの生活を安定維持するためには無くてはならない存在で、私もジュエリーショップとして皆さんの生活に必要不可欠な店舗となることをより目指して、今日からもまた皆さまのご来店を楽しみに毎日店内にて待機しております。