ジュエリーの中でも、毎日ずっと着けたままです!という方が比較的に多い結婚指輪。
なかには数十年前の挙式での指輪交換以来一度も外したことがないという男性もたまにいらっしゃいます。
そんな365日24時間着けたままの結婚指輪が抜けずにSOSとなる場合があります。
主には梅雨どきから熱帯夜が続く夏の蒸し暑い時季、また寝不足、水分の取り過ぎ、飲酒や飛行機による移動などの
様々な理由でのむくみが原因となることが多いようです。
更には女性には妊娠出産というケースもあり、気がついたときには指輪が全く動かず抜けないと慌てるケースをよく耳に致します。
今回ご紹介の奥様も、数年前に百貨店の宝石売り場で結婚指輪をご購入され、先日出産間近になり結婚指輪が抜けないため、慌てて消防署にて泣く泣く指輪をカットして外されました。
ご購入になられた宝石売り場へ切断された指輪を持って相談に行かれたところ、指輪を新規に購入し交換されたほうが宜しいと思います…とのアドバイスをされたそうです。
その後セカンドオピニオン的に当店へ入店され、上記のような顛末をお聞きいたしました。
勿論、今後の耐久性だけを考えれば新規購入をされたほうがわたくし共も良いと思いますが、検討項目としては新規購入費用の問題、次に挙式以来の指輪が新しい指輪に変わってしまう…という点もお客様自身がどうお考えになられるかという点にかかっていますとご説明申し上げました。
修理にかかる費用は1万円以内で、新規購入の代金負担に比べるまでもありませんし、またこのままの状態に大事な結婚指輪をしておくことも有り得ないので、まずはこの指輪を復元することにいたしました。
変型直しと現在の左薬指サイズまで大きくする為のプラチナ地金足しを行い、その後切断の為に途切れてしまった記念のリング内文字修正、また側面に並ぶメレダイヤモンドの石留め爪チェックを行いました。
本日出来上がりました復元された結婚指輪をご覧になり、奥様には大変喜んでいただきました。
皆様も普段からきついなぁ・・・と感じる指輪は、SOSとなる前に
早めに適正なサイズに直されることをお勧めいたします。