まだ松の内 とはいうものの、一日一日パラパラと届く年賀状 の懐かしい名前を帰宅後に眺める楽しみも終わってしまい、1月もすっかり通常モードの日々となりました
新しい歳を迎えるということに、私自身人生の折り返し地点を越えたであろう年齢となり、いまや完全に復路?の道のりとなってみますと段々歳月を重ねるということに微妙な気持ちになってまいりました
しかしながら私どもジュエリーショップへは日頃この歳月を重ねるというところに大きな意味合いを感じてお越しになるお客様が大変多く、そのようなお客様との会話の中では誕生石や10周年記念の10粒ダイヤモンドジュエリー、更には真珠婚(30周年)ルビー婚(40周年)などについての特定の宝石を尋ねられることが常であります
現在一般的に言わている各月の誕生石とは、アメリカ の業界団体(AMERICAN GEM SOCIETY)によって広められたものが主流ということで、その起源は以前この日記でもご紹介させていただきました業界の先達である桃沢敏幸氏の著書 や訳本 によりますと、聖書やユダヤの高僧の胸あてに埋め込まれた石、さらにはイスラエルの12部族のそれぞれの印や城壁の土台柱に飾られた石からであるような諸説が存在すると書かれておりますが、基本的にはご来店のお客様が誕生石をお求めになる大きな理由は、その宝石が持つ自然界における力によって守られたり、何かしらの神秘力を得たりするというロマンチックな意味合いによるものと思います
1月生まれと5月生まれ、または12月生まれでは皆様がそれぞれご自分の生まれた月の誕生石によって一喜一憂するわけですが(支払いを担う男性の面々は当然反比例して一憂一喜となりますが・・・)、特に1月(ガーネット)2月(アメシスト)、11月(トパーズ)12月(トルコ石)生まれの方は4月(ダイヤモンド)生まれの方を羨ましがることが多いように感じます
当店では時間的な余裕さえあれば、お着けになられるお客様により相応しいであろうお品物を一緒に考えて誂えさせていただく方向でお話をさせていただき、どこにでもありそうなシンプルなデザインのものでも、実際に探してみるとなかなか出会うことの少ない『予算』・『宝石の美しさや大きさ』・『ジュエリーとしてのデザインや着け易さ』の三拍子のバランスがそろったものをマンツーマンにてご納得のご予算でお納めさせていただこうと考えております
こちらは以前の例ですが「残念ながらわたし2月生まれなんですよ~!!」というアメシストの誕生石ジュエリーお探しのお客様から、「どこへ見にいっても大振りでご年配の方好みというデザインばっかりでした!!」というご相談に、色石宝石のカッティング技術では世界的に名高いドイツ国内で研磨をされたアメジスト裸石(その美しい輝きは緻密なカットスタイルの正確さと、噂ですが実は使用する研磨剤自体がそもそも違うというようなことも耳にしました)を使用した、20代から70代まで長い年月をご使用いただけるようなコンセプトのジュエリーとして、上記のペンダントネックレスをご予算に沿ってご提案させていただきました
とかくアメシスト(紫色水晶)というと安くて大きな宝石のようなイメージですが、このペンダントを実物でご覧いただければ、その気品高い輝き にきっと今まで2月に生まれたことを惜しんでいらした方々も認識を変えられることと確信しております・・・
2012年、今年も1年どのような方が、どのような思いで、どのようなご相談にみえらるかを、いまから楽しみしております・・・