いつも度々当店スタッフのメンバーと、ご来店のお客様がジュエリーや宝石を購入するとはどういうことだろう?と考えを巡らせています。
逆説的にはジュエリーや宝石を販売するということはどういうことという意味にも当然なります。
意外に思われるかもしれませんが、お客様は楽しいことや幸せなことだけでなく、悲しいことや辛いことに接したときにもジュエリーが必要と感じられご購入を検討されることがよくあります。
そんなご来店の皆様からお聞きする購入のきっかけや動機についてのお話によって、わたくしたちYAMATOのメンバーもそれぞれのお客様の様々なお考えや心意気、心境を知り、宝石を購入するってどういうこと…を学び感じております。
ですから、お名前もご購入の背景もなにもわからずに、ただ単にその場だけの販売員とお客様という関係だけでやりとりをしたジュエリー販売(購入)は、私達にとってはなにかが物足りないような気がしてなりません。
そのため私達は可能な限り、お客様にお代金に見合った品物を納めるだけでなく、プラスアルファをオマケさせていただけるように努めており、またそのことが大型店やマニュアルに基づいて接客販売されている多店舗展開のお店に比べ、YAMATOがまさに存在しうる意義だと思っております。
8月にも輝いて綺麗だから宝石が結構好きなんです…と言われるご主人さまが、第一子のお子様に次いで今年生まれた娘さんの誕生の記念に8年振りに再度ご来店いただき、とりあえずは奥様がご使用に、将来的にはお子様に譲られる誕生石入りのダイヤモンドリングをご注文いただきました。
先週出来上がりを受け取りにご家族全員で再度ご来店になられ、ご注文の指輪を気に入っていただき早速に奥様の手に新しい指輪をつけてお帰りになられました。
その受け渡しのちょっとした間に、8年前に誕生された小学生低学年のお姉ちゃんにあたるミユちゃんが、恥ずかしげにわたくしがいるショーケースに「セロテープかしてください…」と近づき、折り紙状のものを貼り付けるとそっとわたくしの目の前に置きました。
なんだろうと思ってその折り紙の輪を手に取り「これなんですか?…」と尋ねたところ、エメラルドとルビーの指輪で私へのプレゼントだということでした。
もの凄く感動した私は「じゃあ、オジサンと結婚しようか?」と聞くと、即座に首を左右に降られ拒否されてしまいましたが、なんだか自画自賛になってしまいますが『宝石の販売って、本当にいい仕事だなぁ…』とあらためて素直に感じ入りました。
ミユちゃんも十数年後にはきっと素敵なお嬢さんになり、ひょっしたら婚約指輪を当店に見に来られるかもしれません!。
それまでの間、このエメラルドとルビーの折り紙指輪のお話と、前回と今回それぞれの誕生の記念にご購入いただいた宝石選びまでの過程とご両親からのお二人への深い愛情とを証人として残しておくために、今回店長日記のデータとして公開させていただくことに致しました。
1968年から地元横浜に密着して営業するYAMATOが,
大切に保管させていただく想い出のタイムカプセルです…
。